こんにちはDolimioです。
今回は、以前こちらの記事でご紹介した、ダイソーで購入してから2年が経過し、巨大化してしまったテーブルヤシのお手入れ(剪定・株分け)についてご紹介したいと思います。
テーブルヤシを育てている中で、成長とともに見栄えが悪くなってしまった…と感じている方の参考になれば幸いです。
それでは、どうぞ!
Contents
テーブルヤシの株分け
テーブルヤシは、種からでしか増やすことができません。他の観葉植物のように、挿し木や球根の分球によって増えることはないのです。
市販されているテーブルヤシは、一つの鉢に複数の種から育てた苗がまとめて植えられていることが多く、最初から数本が同時に育っています。
ここで言う「株分け」とは、このように複数本植えられているテーブルヤシを分けて、別々に植えることを指します。
テーブルヤシが成長してくると、1本1本の葉が大きくなり、密集して光が当たりにくくなります。光が不足すると、徒長して樹形が乱れる原因になります。こうした理由から、ある程度大きくなった段階で株分けを行うことをおすすめします。
下の写真は、よくない状態の一例です。1つの鉢に6本のテーブルヤシが植えられており、光が当たりにくく、さらに鉢の中が根でいっぱいになっていて、徒長気味になっています。
このような場合は、株分けをしてあげることで、健康的な成長が期待できます。

テーブルヤシの剪定
テーブルヤシの剪定で特に注意したいのは、外側の葉から順に切っていくことです。
というのも、テーブルヤシの成長点(新しい葉を出す部分)は茎の中心部に隠れていて、外からは見えづらいことが多いため、うっかり中央の若い茎を切ってしまうと、その株は新しい葉を出せなくなり、最終的には枯れてしまう恐れがあります。
そのため、剪定の際は中心にある成長点を絶対に切らないようにしましょう。画像中の赤い印で示している、一番中央の細くて若い茎が成長点です。ここを残し、それ以外の外側の古くなった葉や枯れた葉を優先的にカットします

こちらが剪定後の画像です。中心の成長点はしっかり残しつつ、外側の不要な葉だけを取り除いています。このように剪定することで、風通しが良くなり、光も当たりやすくなるため、健康的な育成につながります。

成長点の見分け方:
成長点は、巻かれたような若い葉(まだ開いていない葉)で、中央に1本スッと立っています。他の葉よりも細く、柔らかく、色も薄めです。

株分け、剪定実践!!
鉢から取り出してみると、ご覧の通り根がかなり詰まっていました。幸い、根腐れなどのトラブルは見られませんでした。
ただし、この根詰まり気味の状態が、地上部の不調(徒長や葉の色が薄くなるなど)につながっていたのではないかと思われます。

古い土はしっかりと落としていきましょう。テーブルヤシの根は比較的丈夫なので、ある程度強めに土を落としても問題ありません。
手で土を落とすのが難しい場合は、園芸用の根ほぐし道具や、なければ割り箸などを使ってやさしく突くと、根にダメージを与えにくく土を落とせます。

土を落とし終えたら、絡み合った根を一本ずつ分けていきます。手で優しく引き離しても良いですが、無理に引っ張ると根をちぎってしまう恐れがあります。そのため、ハサミで根元近くを切ってから分ける方法が、安全でおすすめです。
画像の赤線部分のようにハサミでカットしたあと、ゆっくり引っ張るとスムーズに分けられます。多少根は減ってしまいますが、植物への負担は比較的小さく、安心な方法です。

こちらが株分け完了後の状態です。一部、根が少ない株もありますが、テーブルヤシは丈夫な植物ですので、この状態からでもしっかり育ってくれるでしょう。

新しい鉢に植え替えました。それぞれの株がスッキリと分かれ、風通しや日当たりも良くなりました。

根が大きく減ったため、地上部の葉も「成長点」を残して、ほとんど剪定しました。これによって、徒長していた葉や色が薄かった部分もリセットされ、新しい葉が元気に育ってくれると思います。
植え替え直後は株が不安定なので、割り箸を支柱代わりにして固定しています。こうすることで、根がしっかりと張りやすくなり、早く回復してくれる効果が期待できます。

最後に、株分け後の管理について。2〜3週間ほどは明るい日陰で管理するようにしましょう。株分け直後はテーブルヤシも弱っているため、す直射日光や強い光は避けてください。
風通しの良い場所で、水のやりすぎにも注意しながら様子を見守ると安心です。
まとめ
テーブルヤシは手がかからない植物のひとつですが、放っておくと根詰まりや密集で樹形が乱れたり、元気がなくなってしまうこともあります。
今回のように株分けや剪定を行うことで、見た目もすっきりし、風通しや光の当たり方が改善され、健康的な育成につながります。
ちょっと手をかけてあげるだけで、植物も応えるように新芽を出してくれるので、育てる楽しさもぐっと広がります。
もし、今育てているテーブルヤシが「なんとなく元気がないかも?」と感じていたら、ぜひ一度、剪定や株分けにチャレンジしてみてくださいね!